第77章 クグラとデート

エミス「…あれ？涼子ちゃんとクグラ君？？」
「あっ！エミス〜！久しぶり〜！！」
クグラ「おぉ！アカチ」
アカチ「久しぶりだな。……なぜ手を繋いでいる？」
エミス「アカチったら何言ってんのよ！恋人同士になったからに決まってるでしょ？」
アカチ「……………そうなのか？」
クグラ「妙な物を見るような目をするなって。」
「まぁ、恋人同士のようなものになっただけで今後どうなるか分からない関係よ？」
クグラ「えっ！？100万貯めたら結婚してくれるって言ったろ！？」
「110万よ！」
エミス「婚約してるってこと？？おめでとう！まぁ二人は長い付き合いだもんね…ずっと仲良いし、いずれはそうなるんじゃないかとは思ってたわ。」
アカチ「俺は…ずっと犬とバ飼い主の関係だと思ってたが…」
クグラ「おい！犬って俺かよ！？」
アカチ「…自分をよく分かってるようだな。」
クグラ「お前なぁ！昔、家来だったのは認めるが犬になった覚えはないぞ！」
アカチ「家来は認めるのか…。」
「バ飼い主とは失礼しちゃうわね！このアカチン！」
アカチ「その呼び名はやめろ。」
クグラ「つーか、お前ら金なくて公園デートしてる系？」
アカチ「お前と一緒にするな。映画観に行く途中に公園の前を通ったらエミスがお前らを見つけたんだ。」
「もしかしてラブロマンスでも観るの？」
クグラ「うわっ…アカチのその顔でラブロマンス……あぁ、でもコメディよりは意外でもないか？」
アカチ「お前もだいぶ失礼だな。」
エミス「私達はホラー映画観るの！友達からチケット貰ってね！もしかして涼子ちゃん達はラブロマンス観に行くの？？」
「あぁ、私らは金ないから！映画観に行ったのはキクリ達よ！」
エミス「えー！じゃぁ映画館でキクリちゃんに会えるかも！キクリちゃんの彼氏もどんな人か見てみたい！」
「いや、観るほどのものでもないわよ？」
クグラ「だよな！ただのキザな潔癖症だしな。」
「私らをバカ扱いするしね！」
アカチ「その気持ちは分かる。」
「何だとコラ！」