第71章 ナサケとの出会い
〜回想〜
不良「おい!お前!金寄越せや!」
一人での帰り道、僕は突然不良に絡まれました。今時?とも思いますが金髪リーゼントの高校生で凄く怖かったです。
ナサケ「僕…今お金持ってないんです。」
不良「あ?ねぇならそこの駄菓子屋のババアの店でサッと盗んで来いや!」
ナサケ「そんな…」
盗みなんてしたくないし、どうしたらいいか困っていると他校の制服を着た救世主が現れたんです。
「正義の味方!アン◯ンマン参上!」
それが涼子先輩でした。お祭りで売ってるようなアン◯ンマンのお面を被っていました。
不良「なんだテメェ?」
「そこのダサい不良よ!子供に絡むのはやめるんだ!」
不良「あ!?テメェにダサいとは言われたくねぇな!!んだよ、そのお面は!!」
「ん?知らないのかい??アン◯ンマンだよ。」
不良「んな事は知ってら!なんでそんなお面被ってんのか聞いてるんだよ!!」
「アン◯ンマンになりたい年頃なんだよ!!」
不良「意味分かんねぇ…。」
僕はこの時代遅れの不良以上に変な人だなぁと思いました。
「まぁ、分かんなくても結構コケコッコーなのでもぅ去りたまえ!トウモロコシ少年よ。」
トウモロコシとは恐らく金髪リーゼントのポンパドールの事を言ってるんだなぁと分かりました。
不良「なっ!!トウモロコシじゃねぇ!」
「いやいや、トウモロコシっぽいって!よし!貴様の事をMr.モロコシマンと呼んでやろう!」
不良「呼ぶな!!ふざけやがって!!」
その時不良はキレて 涼子先輩に向かって殴りかかろうとしました。
ナサケ「危ない!!」
けど涼子先輩はあっさり躱し何故か手に持っていた皮靴を不良の顔に押し当てました。
「必殺!クグラの約三年間毎日履き続けた上に洗った事ない靴の臭い攻撃!!」
とても長い攻撃名でした。
不良「んがー!!腐っ!!やめろっ!!」
「やめてほしいなら二度とこんな事すんじゃねぇー!!」.
不良「しないから!もぅしないからやめ…ろ…………」
臭さのあまり不良はそのまま気を失いました。