第38章 ナプキン
昼休み、昼食を終えた涼子とキクリが二人で屋上に居るとキクリは憂鬱な顔をしながら溜息をついた。
キクリ「はぁ……」
「どうしたのキクリ?もしかしてヤタカがいつまでも清い関係に拘るから欲求不満だったり??」
キクリ「そんなんじゃないわよ…。今生理中でなんか憂鬱なのよね…。」
「あぁ。キクリは生理重い方だもんね〜。」
キクリ「涼子はあまり生理でも変わらないわよね。羨ましいわ。」
「いや、私だって色々あるよ?股が痒くなるからイライラするし!」
キクリ「ちょっと!そういうこと堂々と言わないでよ!」
「大丈夫よ〜。屋上に誰もいないし〜!てか、私も今生理中なのよ?」
キクリ「じゃぁ…痒いの??」
「まだ2日目だから今のところは大丈夫!3日目以降が痒くなりやすいのよ!」
キクリ「お肌に優しいタイプのナプキンにしてみれば?」
「え〜、そういうの高いじゃん?」
キクリ「でも痒みのストレスからは解放されるんじゃない?ちなみに今何使ってるの??」
「ん?今は履くタイプのナプキンだよ!」
キクリ「履くタイプ??」
「そうそう。2日目が一番多いからさ〜!2日目だけはこれ履いて過ごしてるの!」
涼子はスカートを捲ってキクリに履くタイプのナプキンをモロ見せした。
キクリ「もう!わざわざ見せなくてもいいのに……にしても、なんかオムツ履いてるみたいね?」
「まぁそうだけどさ〜。今時スカート捲りなんて幼稚な事する奴もいないし、行き帰りはジャージ履いてるから風に吹かれて誰かに見られちゃってキャーとかなる心配もないしね〜!」
そんな事を話していると自販機に飲み物を買いに行っていたクグラ、カンナギ、ヨルナミ、ヤタカの四人が戻ってきた。
クグラ「お〜い!買ってきたぜ!」
「あっ、やっと戻ってきたよ。」
カンナギ「しゃーねぇだろ?なんかやたらと飲み物買う奴多くてよ〜。」
ヨルナミ「まだ寒いですから暖かいものを飲みたい人が多いのでしょう。」
ヤタカ「キクリ、待たせてごめんよ?暖かいレモンティー買ってきたからね。」
キクリ「ありがとう、ヤタカ。」