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【FF10】緋色のそばに

第9章 幻光河


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「いきなりで悪いんだけど、リュックはアルベド……よね?」


「うん、そだよ」


彼女からはとても気持ちのよい返事が返ってくる。
むしろ清々しいぐらいだ。
次にユウナがリュックに質問する。


「ねぇ、リュック。シドって人知らない?」


「シド?あたしのオヤジだけど?」


ユウナの問いの答えにリュック以外の皆が驚いた顔をする。


「ということは……」


「ユウナと従姉妹だよ♪オヤジからユウナのことは聞いてるし」


リュックはそう言ってにっと笑い、目を丸くしたユウナを見つめる。


「スピラは狭いね~、見たことのない従姉妹と会えちゃうなんて」


以前にユウナの両親の話は聞いていたが、まさかここでこんな巡りあわせがあるなんて。この奇跡に驚きが隠せない。


「ねぇねぇあたしさ、ユウナのガードになってもいい?」


「え?」


リュックからの突拍子もない申し出に全員が目を見開く。


「折角会えたんだしさ、あたしもユウナ守りたいし」


「私はいいんだけど……」


ユウナはルールーに目を向ける。
ルールーは溜め息を一つつき、リュックを見て言った。


「あそこにいるワッカ、大のアルベド嫌いなの。それでも大丈夫?」


「了解でーす……」


「サーシャさんはどう思います?」


「まあアーロンが許してくれればいいんじゃない?」


この中で一番旅に長けている人物であり、何よりユウナが頼りにしているからそれがいいだろう。


「私、聞いてきます!」


アーロンのもとへ向かうユウナといっしょに私たちも置いてけぼりにした男性陣のところに戻ることにした。
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