• テキストサイズ

【FF10】緋色のそばに

第2章 ビサイド島


「そんなに荷物持っていくの?」


夜が明け、出発の準備中。

ユウナは一人で持って行くには大きすぎる荷物をまとめていた。


「だって寺院にお世話になるんだからお土産は必要かなって…」


ユウナはしおらしく答える。本当に優しい子なのだ。


「そんな荷物、邪魔になるだけよ」


後ろからルール―からの突っ込みが飛んでくる。


「あ、私のものは何もないの。お世話になる寺院へのおみやげ!」


「ユウナの旅、そんなんじゃないだろ?」







そう、この旅はそういうものではない。

____ユウナの『命』を懸けた旅になる






「そっか、そうだよね」


ユウナは持ってきた大きな荷物をその場に置いて、皆の元へと歩き出す。


「じゃあ、しゅっぱぁつ!」


ワッカ、ルールー、ティーダと先へと歩を進める中
ユウナは今来た方を振り返り寺院に向けてお祈りをする。


「じゃあユウナ。私先に船のほうに行って準備してくるわね」


「はい」


「ルール―、ワッカ、船のところまでユウナをお願いね」


「任せてください!!」


そう伝えると4人を後にしてその場を去った。
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp