第7章 ミヘン・セッション
「うっわ…」
その異形な形に反応せざるを得ないほど気持ち悪かった。
「くるっす!!」
ティーダがそう叫んだ瞬間、目の前に魔物が飛んでくる。
とりあえず戦うしかないと思い魔力を込め、戦闘態勢に入る。
「とりあえずその両腕をもいじゃおうかしら…フレア!!」
その魔法一発で魔物両腕は跡形もなくなる。
頭部をワッカとルール―にお願いして、あとのみんなで本体を総攻撃すると耐えられなくなったのかコケラが悲鳴をあげ辺り周辺に響き渡る。
その悲鳴に呼応するかのように海がざわつく。
―――来る。
海の向こうに『シン』が現れる
視界に『シン』が入るとルチル隊長の「行くぞ!」という威勢の良い雄叫びが聞こえ、討伐隊の人達が駆け出した。
するとそれに対抗してか『シン』はシンのコケラを大量に放ち始める。
そして『シン』自身も攻撃の準備を始める。
一瞬でも目を離してはいけない状況のなかでアーロンが大きな声で叫んだ。
「来るぞ!!!」
次の瞬間『シン』は強大な衝撃を放ち、海辺で戦っている討伐隊の人が飲み込まれそして_____
「サーシャ!!」
アーロンがこちらに手を伸ばしているのを見たのを最後に私はそのまま意識を失った。