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【FF10】緋色のそばに

第6章 キノコ岩街道


キノコ岩街道に足を踏み入れると、シーモアが隊長格と思われる討伐隊兵士たち数人に迎え入れられるところだった。



「シーモア=グアド老師、ご来臨!」


「スピラの各地位より集いし、勇敢なる討伐隊諸君。己の選んだ道を信じ、存分に戦うが良い。君たちの勇戦、エボンの老師このシーモアがしかと見届けよう」


「「「はっ!」」」



シーモア老師の言葉により俄然気合の入った討伐隊のメンバーは「はっ!」と威勢の良い返事をする。
その様子を見ていた私達は、ワッカのうろたえるような声に視線を移した。



「どういうことだあれ……どうしてシーモア老師は討伐隊を応援するんだ?アルベド族の機械を使う作戦だぞ?教えに反する作戦だぞ?」



その呟きに俯きながらもしっかりと言葉を返したのはユウナだった。



「教えに背いてはいるけど、みんなの気持ちは本当だと思うな。シーモア様もそう思っていらっしゃったんだよ、きっと」


「おい、ルー!」


「……ただの視察じゃない?」



ユウナの言葉に納得できないのか、ルールーにワッカが話を振る。
だがルールーはそれに対して首をすくめて軽く返した。

その二人のやり取りと、近付いてきていたシーモアに気がついたアーロンがワッカに声を掛ける。



「本人に聞くんだな」
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