第4章 ルカ
丁度そのタイミングでアーロンとその後ろに明らかに不機嫌そうなティーダが戻ってきた。
ワッカたちは彼らが一緒に歩いてくるのに多少なりとも驚いているようだ。
そして次に発されるアーロンの言葉に更に驚くことになる。
「今この時よりお前のガードをつとめたい」
「えっ?」
「マジですか!?」
突然のアーロンの申し出に
ユウナだけでなく周りの者達もざわつく。
もちろん私も同じ気持ちである。
ということは旅に同行するってことよね?
「不都合か」
「いいえ!ね、皆いいよね?」
ユウナは周りにいるワッカやルール―の顔を見て確認する。
それにワッカがどんと胸を叩き答える。
「あたりまえっす!文句なんかあるわけないっす!」
ワッカはこの状況に興奮気味だ。
彼にとって、いやガードにとってアーロンは伝説であり、憧れなのだから無理もないだろう。
「でも何故ですか?」
ルール―がそう質問する。
ふつうに考えれば危険な旅についてきてくれるなんて
と思うだろう。
だけど私にはわかる。彼の答えはきっと__
「ブラスカとの約束だ」
「父が……そんなことを……ありがとうございます!よろしくお願いします!」
ほらね、予想通り。