第4章 ルカ
「限界まで魔法を使ってどうする。
そんなんでユウナを守れるのか?」
「あ、あんた久しぶりに再会して最初にいうことがそれ???」
すぐ説教してくるところ、昔から一つも変わっちゃいない。
でもそれと同時に本物なのだと確信する。
___ずっと、ずっと、会いたかった。あなたに。
「本当の事だろう」
「まあそれは、そうだけど…」
すると後ろからワッカとティーダがやってきた。
「アーロンさん!」「アーロン!」
ワッカはともかく、ティーダもやはり彼のことを知っているようだった。
その2人の後ろから魔物が襲ってきていることに気づいた私はとっさに
「ファイラ!!!」
自分の限界を超え魔法を使ってしまう。
魔物はそのまま幻光虫となる。おかげで2人は無事だ。
しかし無理に魔法をつかってしまったせいか、視界がぐらつく。もう意識を保てなさそうになかった。
「サーシャ!!!」
意識を失う直前にそう叫ぶアーロンの声を聞いて、そのまま私はその場に崩れおちた。