第2章 本当に生理…?
「分かった。分かったからとりあえず落ち着け」
「…ぅ…」
腕の中の重みが無くなった安堵から体の力が抜けそうになるのをどうにか耐えて、俺は落ち着きを取り戻すため深く深呼吸を繰り返す。
「まあ、圭がどんなタイプのナプキンを好むかどうか分かっただけでも進歩…か…」
「うるせえ!」
なんでこいつはナプキンとか、普通の男子なら一瞬躊躇ってしまうような言葉をすんなりと口にするのか。
しかも自分は何ともないと言う態度なので、こちらが恥ずかしくなってしまう。
「圭の恥じらう顔も見れたことだし、今日は帰ろうか」
「は……?」
俺の頬を長い指先でなぞる玲人の顔がどこか満足気であることに、ざわっと胸が騒ぐ。
「まさか…」
「うん。やっぱり圭のその顔が一番好き。…ナプキン買うのはまた今度。…な?」
な?じゃねえよ!!!
こんの変態生徒会長!!!!!
二度と一緒に薬局なんか行くものかと、強く誓った俺であった。