第2章 本当に生理…?
乱れた制服を直してソファーに深く腰掛けている俺は、玲人が淹れてくれた紅茶に口をつけていた。
あのまま最後までするのかと思ったが、玲人は俺が熱を吐き出した後、すぐに体を離した。
…なんでやめたんだろ。
いやいや、最後までヤって欲しかった訳じゃなくて!
自分の考えを否定してぐいっと紅茶を口内に流し込む。
まだあの出血が性病からくるものかもしれないと疑っている俺は、玲人が最後までしようとするなら止めるつもりだった。
こいつはそんな俺の気持ちを汲み取っていたのだろうか…。
紅茶に口をつけたままちらっと隣を見ると、玲人はマグカップを持ち上げたまま物思いに耽っていた。
「……玲人?」
控え目に声をかけると玲人は何か納得したのか、一つ頷いてからこちらに視線を向けた。