第2章 本当に生理…?
俺の家は母親と妹と俺の3人家族だ。
父親は俺達がまだ幼い時に病気で死んでしまったらしい。
といっても俺は3歳で妹はまだ母親のお腹の中に居たものだから、お互いに父親の記憶はあまりない。
…で、まあ本題に戻るのだが。
多分家族と一緒に住んでいる健全な男子なら一度は気になったことがあるであろう。
トイレにポツンと置いてある小さなゴミ箱のようなもの。
なんだろうといつも思ってはいたが、さして気にもとめずに生活をしていた俺。
その謎が解けたのは自分に生…いや、俺はまだ信じたわけではないが…。
信じたくもない単語を浮かべながら回想に戻る。
玲人は黙って過去の記憶を引っ張り出そうとしている俺の頭をぽんぽんと撫でていてくれている。
その体温を感じながら俺は息を吐いた。