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生理系男子の憂鬱。

第2章 本当に生理…?




“触れたい…。”


そう思ったと同時にばちっと視線が合い、俺は慌てて玲人から顔を背けた。

「……」

少しの沈黙。

ぱさっと書類の束を机の上に乱雑に置く音。

ソファーが軋み、隣に感じる玲人の呼吸。


「……圭」


大好きな心地いい声が俺の名前を呼ぶ。

その声色に反応してゆっくりと隣に視線を移すと、玲人は手を広げて俺に微笑んだ。


“お い で”


そう口が動いたのが分かった瞬間、俺の体は吸い込まれるように玲人の胸にダイブした。

「……かわいっ…」

ぎゅーと玲人に抱きつく俺の頭上からぽそっと呟かれた言葉が落ちてくる。

うるせ。

しばらく会えなかったんだ。

触れられなかった分、甘えたっていいだろう?

言葉にはせずに心の中で言い訳をしながら玲人の体温に包まれていた。


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