第1章 き、きちゃった?!
女子の必需品アイテムはとりあえず後回しにして、俺は血で汚れた下着を履き替えることにした。
便器に座ってからベルトを外し下着を脱ぐと、大量の血で汚れているのが分かる。
「…はあ」
あまりの量にため息が出てしまうほどだ。
すでに黒く染み付いている赤黒い血。
…気持ち悪い。
血が他の所につかない様にと慎重に脱いだ俺は、玲人が買って来てくれた下着を履く。
そこで出てくるのが、こいつ。
ベタベタと手に張り付くそれを手にとってしばらく考える。
どうみても上下左右対称なそれに、俺は頭を悩ませた。
「…とりあえず付けよう」
下腹部がまた鈍く痛み出したことに考えることを放棄した俺は、なんとなくでそれを付けるとベルトを閉めて個室を後にした。