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生理系男子の憂鬱。

第1章 き、きちゃった?!




「………」


ここは翠陵(すいりょう)高等学校男子トイレ。

自分の下着を見て言葉を失っているのは…


俺、入間 圭(いるま けい)
高校2年生。


先程なんとなく違和感を感じた俺はトイレに直行し、個室に入ったのだが…。

かれこれ数分、いや体感時間で言えば数10分。

便器に座ったまま頭を抱えていた。

その原因となっているのが下着についたこの赤黒い血。

なんで出血してるんだ…?

どこか怪我してる訳でもないし…。

そのせいで俺の頭は若干パニックに陥っている。

「いてて…」

その間にも腹痛は収まらずうっすら俺の瞳には涙の膜が張られていく。


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