第1章 き、きちゃった?!
画面には確かに、男子にも生理がおとずれたと言うニュアンスの言葉の羅列があって。
嘘だろ…?
頭の中をぐるぐると回る言葉はすんなりと体に落ちてくることは無く、俺はその真実を受け入れることが出来ない。
いや…、よくある信憑性のないデタラメな記事かもしれない。
そうだ…!
そうであって欲しい…!!
半ば願望になってしまったが、俺は頭を抱えたままうんうんと唸る。
「そろそろ現実に戻ってこい」
そんな俺を引き戻すようにかけられる玲人の声。
その声に一瞬気を取られた時だった。
「…っ!」
あの鈍い痛みが下腹部を襲い、俺は頭を抱えていた手で次は下腹部を抱えた。
そして何かドロリとした液体が伝う感触…。
「ぅあっ…?!」
「圭っ?」
短い悲鳴を上げた俺の背中を玲人がゆっくりと上下にさすった。