• テキストサイズ

【ヒロアカ】みんな誰かのヒーローで

第2章 USJ襲撃事件



「……デクくんの事、何でも知ってるって思い込んでたの。だから、個性のこと知らなくて……八つ当たり、しちゃった。


本当に、ごめんね」








「僕こそ!!ちゃんと、言えなくてゴメン…」

「許して、くれる?」

「許すも何も…っ!アザミちゃんは悪くないよっ!」

「デクくんは優しいなぁ、ありがとね」

「ねぇ、アザミちゃん…」

「なあに?」

「その…





アザミちゃんは今も、ヒーローが好き?」


緑谷は何故、今こんなことを問うたのかわからない。しかし、問わずにはいられなかった。


「―――キライ、だよ」

「そっ………かぁ」


“キライ”

まるで緑谷自身を否定されているような気がしてしまい、ズキンと胸の奥が痛む。アザミのことを直視できなくて俯向いた。


「…他人のために、簡単に命を投げ出しちゃうヒーローなんて…


自己犠牲ばっかで、キライ








…でも、私の好きな人達は、みんなヒーローを志すんだ」

「アザミちゃん…?」

「デクくんが雄英に、ヒーロー科に来てくれて嬉しいよ。でも、デクくんの個性は、なんか……なんか、嫌だ。

デクくん、怪我してばっかなんだもん」

「僕…まだ、個性がうまく使えてなくて」

「ねぇ、個性が出たのって、――――――あのとき?」

「あのとき?って…」

「私、感じたの。…うまくいえないけど、第六感的な?


雄英高校の、入試試験の日―――」




















『君、本当にデクくん…?』














《第2章 USJ襲撃事件》  終
/ 174ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp