第6章 体育祭、それぞれの想い
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―――……一方、1年ステージ。
こちらでも同様に障害物競走が行われ、プレゼント・マイクが司会をしていた。
BOOOOOM!!!!!!!
《地雷原の後方で大爆発!!?何だあの威力?!偶然か故意か――――?!》
3年ステージと同様の地雷が使用されているものの、1年ステージでは桁違いの大爆発が起こった。
《あれは!!?
A組緑谷、爆風で猛追――――――!!!?》
「借りるぞかっちゃん!
大―――――爆風ターボ!!」
緑谷は掘り出した沢山の地雷を同時に爆発させ、大爆発を起こした。そして何かの装甲らしき鉄板を利用し爆風に乗って空高く舞い上がり、先頭を走る爆豪と轟に追い…
《…っつーか!!!抜いたあああああーー!!!!》
「デクぁ!!!!!
俺の前を行くんじゃねえ!!!」
落下時にチラリと見えた爆豪の恐ろしい形相。あんな必死な顔、自分に向けられたことなど無い。ギロリと睨まれ、緑谷の背筋はぞくりとした。
「後ろ気にしてる場合じゃねえ…!」
轟は個性により足元に氷の道を作る。先程までは後続する生徒に利用されることを考慮していたが、緑谷の登場により状況が一変した。
《元・先頭の二人が足の引っ張り合いを止め緑谷を追う!!》
「くっそ!!ダメだ!放すな!」
この二人の前に出られた一瞬のチャンス!!掴んで放すな!!!緑谷は次の一手に思考を巡らすも良い案が浮かばない。
(追い越し無理なら―――…!)
「抜かれちゃ、ダメだッ!!!!」
緑谷は手にしている鉄板を地面に力いっぱい叩きつける。振動を受けた地雷がカチカチカチと作動し、ボォォォォォオオンッと爆発を起こし緑谷を前へ押しやった。
《緑谷間髪入れず後続妨害!!なんと地雷原即クリア!!
さァさァ、序盤の展開から誰が予想出来た!?今一番にスタジアムへ還ってきたその男――――…
緑谷出久の存在を!!!!》
ワァァアァァアア――――――ッ!!!!!!
観客の歓声に包まれる中、緑谷は涙を堪え拳を作り不格好にニッと笑ってみせた。
見てるかな オールマイト
アザミちゃん
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