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【ヒロアカ】みんな誰かのヒーローで

第6章 体育祭、それぞれの想い




* * *


 あいつ、アザミは
 今までずっと個性隠してたんか


 クソナードみたいに


 言わなかった理由は大体想像出来るが
 俺にずっと言わないつもりでいたのか?



 ふざけんじゃねーぞ

 ふざけんじゃねえ





 体育祭が始まった。
敵連合の襲撃を受けた俺等は、やたら持ち上げられ注目されている。

 クソ髪が緊張するだのほざいてやがる。
するわけねえよ。ただただアガるわ。


 俺は選手宣誓のため朝礼台に登る。





 「せんせー






     俺が一位になる」



 周囲はブーイングの嵐が巻き起こる。
 知るかよ。


 「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」


 親指を立て、首に沿って横一文字に切る“首切りポーズ”をした。


 体育祭で一位になる。
 完膚無き一位だ。






 体育祭後、楽しみにしてやがれ


 なあ、クソアザミ。




* * *

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