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記憶ノ欠片

第6章 6



『土方先輩、本当に
ありがとうございました』


「いや、俺がお前を1人で
待たせちまったのが悪いから
礼をいわれる筋合いはねぇよ」


『でも土方先輩は私を
助けてくれましたから!
だからお礼が言いたいんです!』


「わかった、わかった
ありがたくその言葉もらっとくぜ」


『ふふ』


「なんだよ。」


『土方先輩ってもっと
怖い人かと思ってました
けど、実際はとても優しいんですね!』


「なっ!!!!!
う、うるせー…
ほら、もう帰るぞ。」


『あ、私ちょっとスーパーに
買い物に行ってくるので
土方先輩は先に家に行っててください』


「はぁー、お前はアホだろ…」


『な、なんでそうなるんですか!』


「お前さっき遭ったこともう
忘れちまったのか?」


『え?さっきですか?』


「ちっ、もういい!
俺も買い物ついて行く!」


『なんでそうなるんですか!』


「うるせぇ!荷物持ち
してやるっていってんだよ。
ほら、行くぞ!」


『あ、待ってくださいよ~』


こうして2人はスーパーに向かうのだった。
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