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記憶ノ欠片

第5章 5



「ねぇ むつきちゃん?」

『ん?どうしたの千鶴?』

「 むつきとお兄さんって
兄妹なのにあんまり似てないんだね!」


千鶴がその言葉を言った瞬間
その場でみんなが固まった。




「え…?私なんか変なこと言った?」




『ううん、言ってないよ!
うーんとね…


私と蓮にぃは
本当の兄妹じゃないんだ…。』





「えっ!?ご、ごめんね むつきちゃん
私そんなつもりじゃ……」





『うん、千鶴はそんな子じゃないの
知ってるし大丈夫だよ!
私もそんな気にしてないし!
私の本当の名前は橘 むつきだよ 』




そう言ってニコッと笑いながら言った。

その笑顔にみんなは
ホッと息を吐いた。






その笑顔が偽りのものだと
気づくものは誰もいなかった………






ある2人を除いては………
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