第3章 3
それから私は平助君と千鶴
そして、沖田先輩と斉藤先輩
とお昼ご飯を
食べるようになっていた。
今日もお昼を一緒に食べていると
千鶴が
「ねぇねぇむつきちゃん?
むつきちゃんって頭いいよね!
私に勉強教えてくれないかな?」
『私?』
「あっ俺も俺も!」
『私、頭良くないよ!』
「あれ?むつきちゃんって
入学式のとき入学生代表で
前に出てたよね?」
入学式の入学生代表ということ
は入試トップの人がなるものだ
そのことを千鶴と平助は知っていた。
そしてもうすぐ中間試験が始まる。
入学式のことを知っている
2人にはもう断る事ができない
と思ったむつきは
『私でよければいいよ。
けど図書館じゃあまり
声出せれないから私の家でいい?』
「むつきがいいなら
俺はどこでもいいぜ!」
「私も!」
「じゃあ、僕も行こうかな♪」
そしてその話を聞いていた
沖田先輩までもが私の家に
来ると言い出した。
『沖田先輩は頭いいじゃないですか!
斉藤先輩が学年トップで
2位が沖田先輩ですよね?』
「うーーん、そうだけど…
なんとなくむつきちゃんの家に
行ってみたいんだよね♪
あっ!一君も行くでしょ?」
「何故、俺が行く必要がある?」
『斉藤先輩も来て下さい!
そして、沖田先輩の暴走を
止めてください!』
小声で斉藤先輩にだけ聞こえるように
むつきは言った。
「はぁ。しょうがない
俺もお邪魔するとしよう。」
「じゃあ、学校終わったら
校門に集合ね!」
沖田先輩はそう言い残し
校舎の中に入っていった。