• テキストサイズ

【BLEACH】闇夜に咲く花

第4章 十四番隊、始動初日


「おはよう、阿近」
「あぁ、もうそんな時間か」


翌朝、布団に潜って眠る阿近を起こす。
眠そうに目を擦る仕草が可愛い。


「……久々に良く寝たな」
「そう?なら良かった」
「やっぱお前、安眠剤だな」
「それはちょっとよく分からないけど……。
でも確かに私も阿近と居る時が気を張らなくて良いから楽かも」


いつもより眠れた気がする。
身体も軽いし頭もスッキリしている。


「そりゃ何よりだ」
「阿近は今日仕事?」
「あぁ、局長が非番だからな。やることが多い」
「そっか、頑張ってね」


死覇装に着替え、斬魄刀を携帯する。
十二番隊の隊舎の前で阿近と別れ、私は自分の隊舎へと向かった。
きっと今頃は三、五、九番隊の書類が届けられている筈だ。
今まで副隊長が引き受けていた分が私に回り、尚且つ隊長印が欲しいものも回って来る。
私の隊印でも書類が通るようにしてくれてあるので、あとは書類をひたすらにこなしていくだけ。




*****




「ふぅ……」



今日改めて思ったけど、三隊長分の書類は多い。
始業からやっても中々減っていかない。
重要案件はあまりないから納期はまだ先なんだけど、中々気が滅入りそうだ。



「一旦休憩にしたらどうだ?」
「っ、浮竹さん!?びっくりした……」


不意に後ろから声を掛けられ、肩が跳ねる。
気配には敏感な方だとは思ってたのに、声を掛けられるまで全く気が付かなかった。
集中し過ぎたのか、まだ鈍っているのか、とにかくこのままじゃ駄目だ。



「すまん、実はずっと居たんだがな。
随分集中してるみたいだったから声は掛けなかったんだ。驚かせる気はなかった」


申し訳なさそうに眉を下げる。


「あ、いえ!私が気付かなかっただけなので……それよりどうしたの?」
「ん?仕事はどうかなって様子を見にな。
ちょうど暇だったし。
それにしても凄い書類の量だな。これ全部1人でやるのか?」
「まぁね」
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp