• テキストサイズ

【BLEACH】闇夜に咲く花

第2章 初めまして、久しぶり


「ねね、今夜予定ある?
もし空いてたら一緒に呑みに行かないかしら。
ほら、今流行りの飲みニュケーションってやつよ!
着任したばかりで色々と疲れたでしょ」
「すみません、今夜はちょっと先約が……」
「あら、残念ね」
「次はぜひ行きましょう!
では私はこれで。
何かありましたら遠慮なく仰ってくださいね」



決まり文句を言って執務室を出た。
確かに着任したばかりでまだ全然頭の処理が追いつかないけど、でもそんなこと言っていられない。
明日からは各隊のフォローをしなければいけない。
自分のことで手一杯にはなれないのだ。
なんとか今日だけで慣れないと。



「ふぅ……」



これで一通り引き継ぎと挨拶回りは終わったかな。
次は新隊舎へ向かって明日以降の準備をしなくちゃ。
片付ける時間は今日しかない。
新隊舎はこじんまりとしているが、新設というだけあってどこの隊よりも綺麗だった。
隊首室、執務室と足を運び、中を確認する。



うん、良さそう。
必要な物も既に運び込まれており、要望通りの位置に置いてある。
1人で隊舎を使うのは申し訳ないけど、これも隊員が増えるまでの辛抱。
今日の仕事は引き継ぎだけだったので、隊舎を確認し終えると与えられた私室に向かった。




*****




中は広く、最低限の物しか置かれていない、まさしく今までと同じような自分の部屋になっていた。
生活に必要な最低限の物だけあれば、娯楽は必要ない。


「意外と早く片付け終わっちゃったけど、何しよう……。
研究室に行くのは流石にまだ早いよね。
仕事終わってないだろうし急かしちゃうかな」


阿近とはまだ会って間もないけど、それでも自分が惹かれているのは分かる。
可愛いからつい甘やかしたくなっちゃうんだよね。
阿近の寝顔を思い出し、クスリと笑う。
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp