第14章 また寝てねぇだろ。
首筋に歯を立て、赤くついた痕を舐める。
前に阿近の言っていた白い肌には赤が映えるって意味が今なら少し分かる気がする。
「……舐めてもい?」
「だから聞かなくて良いって言ったろ。
どうした?今日はやけに積極的だな」
「嫌い?」
「変な勘繰りすんな」
袴や下着を脱がせ、阿近の足元に跪いて自身に舌を這わせる。
お風呂上がりなのか、阿近からはほんのりと石鹸の匂いがする。
舌に唾液を含ませて下から舐め上げる。
「はっ……いいな、もっと奥まで咥えろよ」
「ん、う……」
喉奥に当たるまで自身を咥え込み、上顎と擦れると声が漏れる。
飲み切れなかった唾液が口端を伝う。
千早も脱げよ。
そう阿近に言われて服を全て脱ぎ、愛撫を再開させようとすると阿近が再び口を開いた。
「千早。俺の上に跨がれよ」
「う、上?」
「俺もしてやるって言ってんだよ。おら、ケツ寄越せ」
「ひゃっ、やだ、恥ずかしい!」
布団に寝転がった阿近の顔の上に跨るような形になる。
顔のすぐ側に自分の性器があるのは、凄く抵抗がある。
「五月蝿ぇ。黙ってしゃぶってろ」
「ん、うん、ふっ……」
顔の目の前にある昂りを口に含むと、阿近も私の蜜口に舌を這わせた。
直接敏感なトコロを舐められてゾクゾクと腰が震える。
恥ずかしいけど、やっぱり舐めて貰うのは気持ち良い。
「はっ……すげ……どんどん溢れて来るな」
ジュルジュルとはしたない音を立てて阿近が私から溢れる愛液を啜る。
喉奥まで自身を咥え込むけれど、さっきよりも大きくなったのか全ては入り切らない。
出てしまった部分に手を添えて扱くと阿近から小さく息が漏れた。
可愛い。
もっと阿近に気持ち良くなって欲しい。
「ん……ふっ……きもち……?」
「っ、あぁ。そこで喋るな」
「らめ?」
「変な振動が来る」
口に咥えたまま聞くと、阿近の腰が僅かに揺れた。
「ふふ。阿近可愛い」
「……それはどっちだよ」
「ひゃっ、あっ、そんなしちゃダメ」
「さっきの仕返しだ」