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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第51章 死なせたくない人





松田side



なあ、萩原

お前が生きてる時はこんなこと言うつもりもなかったが、やっぱお前はすげえや…

萩原、力を貸してくれ。

そう念じてすぐ、タイマーにヒントが表示された。

表示されたのは


・・八 十 八 八 七・・


その瞬間、俺は即座に残りの一本を切った。


ドッ…ドッ…ドッ…

心臓の音がうるさく鳴り響く中、目の前の爆弾のタイマーは残り0.18秒。
それ以上何も表示せずに真っ黒にショートした。


八十八から成る漢字は米
八 七は花

そしてに・・挟まれて表示されていた。

それらの条件に一致する場所は、米花中央病院しかねえ。

まさにミコトが今いる場所で、ずっとそこ以外であって欲しいと唱えていた場所。

3秒で解けるのは俺だからだ。
きっと、今頃犯人は俺が自分の命惜しさにタイマーを止めたと思っているに違いない。

今がチャンスだ…


俺がタイマーを止めた結果、観覧車は爆発しないまま俺は地上へと降り立った。

無事な姿を確認した佐藤と目暮警部は、駆け寄ってきて俺を励ますように肩を叩く。


「松田くん!自分を責めることないわよ!
まだ時間はある。しらみつぶしに…」

「いや、爆弾の場所がわかった。
犯人に気付かれねえように、処理班をはやく…!」

「え…?」


俺がそう伝えたと同時に、目暮警部の持っていた携帯が鳴り響いた。


ピリリリリ


「はい、目暮。…ええ!?不審物の通報?!」

「?!」

「松田くん、爆弾のありかって米花中央病院かね?!」

「あ、あぁ…」

「たった今、そこで不審物が見つかったと通報があって、今処理班が秘密裏に向かった。
一課にも避難指示の応援に来てほしいと連絡があったよ」

「なんだって?!」


不審物の通報…?!
このタイミングで運良くそんなことあるのか…?


「偶然かしら…」

「…とにかく、俺たちも行こうぜ」


同じように佐藤も首を傾げたが、俺はとにかく早くミコトの無事を確かめたくて、大急ぎで車へと乗り込んだ。



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