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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第6章 もしも命が描けたら




陣平くんのお葬式は、出られなかった。

お兄ちゃんのお葬式のときは、ずっと隣に陣平くんがいてくれたのに、今回はいない。

それどころか、陣平くんにサヨナラを言わなきゃいけないと言う現実を、とても受け入れられなかった。



生きてるのか死んでるのかわからないぐらい、目覚めてぼーっとベッドの上で過ごす。
涙だけが、涙腺が壊れたようにずっと流れ続けてる。


どうして…

心配するなって言ったのに…

日曜日、会う約束をしていたのに…

わたしの作ったご飯が食べたいと言っていたのに…

わたしに、話があると言っていたのに…


そればかり考えていて、目を閉じると陣平くんの顔が浮かんできそうで眠るのも怖い。

まるでひとり、遠い星に来たみたいに、世界中で自分しか存在していないような気分。


喪失感と絶望感、そして虚無感


ただ息をしているだけの日が何日も続いた。



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