• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第50章 11月6日




あぁ。陣平くんにはちゃんと伝わってるんだね。
言葉にしなくても、わたしの心が全部透けて見えてる。

わたしは彼の背中をぎゅっと抱きしめ返しながら笑った。


「8日、何食べたい?」

「カレー」

「カレーなの?もっと良いものにしようよ!」

「お前のカレーが1番好き」


そう言った彼は、わたしの頬にキスをして髪をくしゃくしゃに撫でた。


「行ってくる」

「うん。いってらっしゃい」


わたしが笑顔になったのを確認した陣平くんは、一度も振り返ることなくまた角を曲がってエレベーターへ向かった。


「明日、必ず成功させて、8日に今までで1番美味しいカレー、作ってやるんだから」


そう呟いたわたしは、自分の準備を進めるため部屋へと戻っていった。




/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp