第49章 カウントダウン ☆
松田side
今日のミコトは、いつもに増して甘えてくる。
いや、甘えてくると言うより、必死にしがみついている。そんな感じだ。
珍しくミコトの方から舌を絡ませてきたかと思えば、今度はキスを続けながら俺の下半身をミコトの掌が這う。
「っ…ミコト…」
思わず身体が反応した俺をお構いなしに、ミコトの手がジャージの中から俺の男根を取り出した。
すでに十分すぎるぐらい硬く、大きく反り勃つそれを握り、ゆっくりと上下に扱き始める。
もう付き合って4年が経とうとしていて、ミコトとこんな風にエロいことするのも数え切れねえほどしてるくせに、ミコトとキスしただけでこのザマだ。
本当はそんな余裕ないくせに、俺は仕返しにミコトの下着に手を滑らせ、太ももの間の薄い茂みの下に指をそわせた。
くちゅ…と音を立てたそこは十分すぎるほど濡れている。
ベッドの中で舌を絡ませながら、お互いの性器を手で愛撫し合う俺たち。
あれ?寝ようと思ってたのにな…
ミコトにこんな風に迫られたら、そりゃあその気になるだろ。
なんて開き直りながら、ミコトがくれる快感に負けないように俺もミコトを鳴かせた。
「っんっ…ふ…ん…ぁ、じんぺ…くん」
「っ…ん?」
「挿れて…?」
キスの後の俺の唾液で光る唇に潤んだ瞳。
上目遣いでねだられると、俺は無意識にベッドサイドに置いてあるゴムに手を伸ばした。