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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第6章 もしも命が描けたら




11月6日、この日もわたしが眠る前に電話をかけてきた。


「陣平くん?」

「よお、ミコト。
どうだ?勉強は。試験、受かりそうか?」

「んー…どうだろ?昨日出願してきたけど、自信ない」


ベッドの中で、寒くなってきた足と足を合わせて温めながら、陣平くんの声を聞いた。


「楽しみだな。」

「何が?」

「お前が医者になって、大勢の人を助けるところを見るのが。」

「まるでお兄ちゃんみたいなこと言うじゃん。
…陣平くんこそ、仕事忙しいの?
ごめんね。試験勉強で、ご飯作りに行ってあげられなくて」


そう言うと、陣平くんは突然改まって話をし出した。


「…萩を殉職に追い込んだ犯人。
多分明日、なんか動きがあると思う。」

「え…」


ドクン…と胸がざわめいた。
慌てて受話器を持ち替えて、陣平くんに尋ねる。


「ま、待ってよ…陣平くん、大丈夫なの?」

「心配すんな。
俺は今は爆処じゃなくて捜査一課。
滅多なことがねぇ限り爆弾では死なねえよ」

「…本当?
…陣平くんまでいなくなるの、嫌だよ?」




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