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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第47章 初めて想いを伝えたあの場所で ☆





松田side



2人で手を繋いで電車を乗り継ぎ、2人で暮らしているマンションの前に着いた。

鍵を開けて中に入ろうとしたとき、不意にミコトの足がピタリと止まる。


「?どうした?」

「や…なんか…もう帰らないからね!なんて言った手前、バツが悪いっていうか」


そう言いながらもじもじソワソワするミコトをよそに、俺はガチャリと鍵を開けて扉を開いた。

ミコトの手を引いて家の中へ誘うと、入ってすぐの壁にミコトを追い込む。


「陣平くん…?」

「おかえり、ミコト」


そう言ってミコトの唇を奪った。

角度を変えて唇を重ね、舌をねじ込んで口内を犯すと、ミコトは身を捩りながらもそれに応えてくれる。


「っ…ん…っ…」

「お前がもう帰って来ねえと思うと、すげえ怖かった」


頬を撫でながらミコトの瞳を見つめると、くりくりのタレ目の中に俺が映ってる。

お前のこと、好きで好きでたまらねえって顔してる、情けない男のツラが。

そんな俺の背中にぎゅっと腕を回して抱きしめ返したミコトは、小さく震える声で言った。


「ただいま、陣平くん」


ミコトの匂いで頭がクラクラして、早く抱きたくて、俺は夢中で自分の靴を脱ぎ捨て、ミコトの履いていた靴も脱がせると、抱き上げてベッドに運んだ。

ドサッとベッドのスプリングが跳ね、ミコトの顔を覗くと目にジワリと涙が滲んでいる。


「陣平くんの匂い、すごく久しぶりに感じる」

「俺も、同じこと思ってた。」


そう言いながらまぶたにキスをして、額に、頬に続け後、最後に唇を奪う。

甘くて綿菓子みたいな味。ミコトの味だ。

夢中になって何度もキスを繰り返していると、ミコトは俺をじっと見つめながら言う。


「じんぺいくん」

「ん…?」

「キスだけしかしないの?」


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