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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第47章 初めて想いを伝えたあの場所で ☆




別れ話なんて、一番聞きたくない話だ。
大学の嫌いな教授の講義のほうがまだマシだよ…

と、耳を塞ぎたい衝動に駆られていると、陣平くんは困ったように笑いながら我儘なわたしの頭を撫でた。



「まあそう言うなよ。大事な話なんだから」


大事な話
そう言われると、さらに拒絶反応が増す。
わたしはブンブンと首を横に振りながら言った。


「いや!聞かない!別れない!」

「え?」

「だって、話って…
このタイミングでわざわざこんな場所まで呼び出して話って!
…別れたくない。」

「…」


怖くて、陣平くんの顔をまともに見れないまま、わたしの口からどんどん言葉が溢れ出てくる。


「別れたくないよ…陣平くん、もう佐藤さんのこと何も言わないから…藍沢先生とも話さないから…
唇も、陣平くんの気が済むまで消毒するから…別れるのは嫌!好きなんだもん…陣平くんに会いたくてタイムスリップしてくるぐらい、大好きなの…!」

「…何の話をしてんだ」


思わずタイムスリップのことを口走ったわたしに、陣平くんは 頭おかしいのか? と言いたげに尋ねた。


「別れ話をするために呼んだんでしょ?」

「ば、バカ!ちげえよ!何でそうなるんだ…」


違う???
ハッと顔を上げて陣平くんを見ると、呆れたように優しく笑いながらわたしを見つめてた。

そして次の瞬間、まるで世界中の時計が止まるような一言をわたしにくれた。


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