第44章 誕生日の夜に ☆
はぁ…はぁ…と荒い息を吐いて、時折抑えきれずに声を漏らす陣平くんが愛しくて、可愛くて、わたしは思いつく限りのご奉仕を繰り返した。
「すき…じんぺく…」
「っきそ…離せ…」
好きと言いながら喉の奥まで咥え込んだとき、陣平くんの限界が近づいてきたらしく、顔を上下に動かすわたしを静止した。
「んっ…」
「っ…イク…」
口に出して欲しくて離そうとしないわたし。
そんなわたしの口から、陣平くんは自身の肉棒を無理やり外に出した。
その瞬間、先割れから白い液体がビュルッ…と飛び出した拍子にわたしの顔にかけられた。
「あ…っ…」
「っ…悪い!かけるつもりなかったんだ」
顔を目掛けて飛んできた白濁の液体に思わず目を瞑ったわたしを見て、慌ててティッシュでわたしの顔にかかった精液を拭き取ろうとする陣平くん。
「もう…陣平くんのエッチ…」
「っ…エッチはお前だろ…」
わたしのその一言が、陣平くんの見えないスイッチを押してしまったらしい。
顔にかけられた精液を拭き取る間も無く、持っていたティッシュをその場に手放すと、わたしの身体は陣平くんに仰向けに押し倒されていた。
「お前のナカに出してぇ…」
一言そう言った陣平くん。
さっきまでの可愛さなんてもうなく、野獣のような瞳をした陣平くん。
顔に精液がかかったままのわたしを見つめながら、いつの間にかまた大きく硬くなったペニスでわたしの身体を一気に貫いた。
「ああっ…ぁ」
弓形にのけぞったわたしの身体を見下ろしながら、陣平くんは黒く微笑みながら言う。
「悪いけど、優しくできねぇぜ?」
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