第5章 妹なんかじゃない ☆
陣平くんはそんなわたしの心の中なんて知るはずもなく、腰の動きにスパートをかけてくる。
ズッズッ…ズプッ…
「ぁぁあっ…ぁ…じんぺ…」
「やべぇ…気持ち良すぎて、出そう…」
「あっ…ぁ…」
もう頭が追いつかなくて、上も下も左も右もわかんない。
そんなわたしを見て、陣平くんも少し余裕なさそうに笑った。
「…ムカつくな。お前をイカせるまえに俺がイクの」
そう言うと、腰を振ったまま繋がった場所のすぐ上にある蕾を指で擦った。
突き抜けてきた快感でわたしの身体がびくっと跳ねる。
「っえ?ひあっ…ぁああっダメ」
「ほら、一緒にイクぞ」
「やっ…あっ…あ…ダメ…だめ…だめ」
「っく…」
ドクン…ッ
わたしの身体が痙攣した瞬間、陣平くんがゴム越しに白濁の液を吐き出した。
はぁはぁと必死に息を繋いでいると、繋がったまま陣平くんがわたしの身体を抱きしめた。
ぎゅっと、力強く、苦しいぐらい。
「ミコト…」
「じんぺ…くん…」
だけど彼からは、好きだと言う言葉は一度も聞けなかった。
それでもいい。
それでもいいと思いながら、わたしは陣平くんの匂いを嗅ぎながらゆっくりと目を閉じた。