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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第43章 もしかしたらこれが最後のハッピーバースデー




けれどこの中で唯一の彼女持ちに成り上がった俺は、ふふん。と鼻高々に惚気てみせた。


「まぁでも、その分悩みは尽きねえぜ?」

「悩み?松田に悩みなんてあるのか?」

「おい零。こう見えて俺は繊細なんだよ」

「前にも聞いた気がするな…そのセリフ。」

「悩みがあるなら、オレたちが相談に乗るよ?
まぁ、2人とも彼女いないから何のアドバイスも出来ないかもしれないけどな」


そんな俺と零のやり取りを眺めていた諸伏が、相変わらず柔らかい笑顔でそんな提案をしてきた。

そうそう。
それを相談したくて今日来たんだよここに。

と、サブミッションを思い出した俺は、改まって零と諸伏に相談を持ちかけた。


「…実は、もうすぐあいつ誕生日なんだわ
来週の日曜。」

「へぇー。それはめでたい。
で、その何が悩みなんだ?」


話が見えない。と首を傾げる零に、俺は悩みの種を詳しく打ち明ける。


「当日、昼間は友達と遊ぶっつってるから、夜しかねえんだよ俺に与えられた時間は。
その時間の中でいかにしてあいつを喜ばせる誕生日祝いが出来るのか?をお前らにアドバイスしてもらいてえ」

「なるほど?せっかく休みをとったのに、休みを取ったことを伝え忘れてたのか」

「ぐ…そ、そうだよ!文句あっか?!」


零に全部見透かされている俺。
わかりやすいな、松田は。なんて言いたげな零に思わず理不尽に食ってかかると、ヒロの旦那がまたやんわりと仲裁に入った。


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