第5章 妹なんかじゃない ☆
「…ミコト」
「っん…?」
「これ以上したら、もう止まんねぇよ」
ハァ…と熱い吐息を吐きながらそう言う陣平くんを、とろんとした目で見つめるわたしは、もう何が正しくて何が悪いことなのかわからない。
「したい…陣平くんと、したい…」
「…ッ…ミコト…」
陣平くんは、わたしの名前を呼んだ後、着ていたシャツをバッと脱いで、わたしを見下ろした。
あの夏、初めて陣平くんに想いを伝えたあの砂浜で、初めて見た陣平くんの上半身。
あの時よりずっと逞しく、男らしくなった身体を見て、わたしの胸はどくんとときめいた。
「顔、赤いって…」
「だって…そりゃそうでしょ?」
「最後まで気絶すんなよ?」
陣平くんはそう言うと、またわたしの唇を食べるようにキスをする。
くちゅ…と舌を絡ませながら、必死に陣平くんの舌に応じていると、陣平くんの手のひらがわたしの服の中に侵入してきた。
慣れた手つきで背中のホックを外した陣平くんは、そのまま素肌の胸をゆっくりと揉んだ。
「あっ…」
「もう立ってる」
わたしのぴんと上を向いた突起を親指で潰しながら、くにくにと形を変えるようにして胸を揉まれると、わたしから甘い声がどんどん漏れてくる。
「あっ…やぁ…っ…」
「見ていい?お前の胸」
耳元でそう囁かれた。
聞かないでよ…そんなこと…
そう思いながらコクン…と首を縦に振ると、陣平くんがわたしに着せてたスウェットを問答無用で脱がせた。