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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第5章 妹なんかじゃない ☆




「な、に…」

「…ムカつく。」

「え…?」

「お前が、他の男に尻尾振ってんのが、ムカつく」


そう言って、わたしの身体を壊れそうなほど強く抱きしめた。

なにそれ…
そんな、独占欲丸出しなこと言って、わたしのこと…
好きじゃないくせに


「…じゃあ、陣平くんしか見れないようにしてよ」


顔を赤くして、陣平くんの目を見ながらそう言った。

陣平くんの手のひらが、わたしの片頬を覆ったと思えば、ゆっくりと顔が近付いてくる。

そして、陣平くんと二度目のキスをした。


「ん…」


初めてキスした時より、長くて、何度も角度を変えてわたしの唇を溶かすみたいなキス。

わたしから思わず吐息が漏れた。


「じ…んぺ…」


唇を離して、見つめ合い、彼の名前を最後まで呼べないまま、陣平くんはわたしをベッドに寝かせた。


「俺しか見んな」


わたしの目を見て真っ直ぐにそう言いながら、陣平くんの唇が上から降ってきた。


「んっ…」


またさっきみたいに、何度も角度を変えるキス…
そう思ってたら、陣平くんがゆっくり唇を離して低い声で言う。


「ミコト…舌出して」

「した…?」


思わず聞いたわたしの隙をついて、陣平くんの舌がわたしの口内に侵入した。


「んんんっ…ッ」


タバコの味がする、ニガくて大人の味が。


陣平くんの舌が、わたしの舌に絡んで、くちゅ…ぴちゃ…と水音を立てるたび、わたしの身体がビクッと跳ねた。


こんなキス、知らない…


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