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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第5章 妹なんかじゃない ☆




今日は陣平くんが先にお風呂に入った。
わたしがその後お風呂に入り、例の如く陣平くんから借りたスウェットをワンピースにして部屋に戻ると、陣平くんはベッドの上でパチパチとメールを打ってる。


「陣平くんー!ズボン、いらないって前も言ったじゃん」


そう言って、履けと言われたズボンを返した。


「履いてくれよ。頼むから」


はぁーっとため息を吐きながら、陣平くんは渋々返されたズボンを受け取り、チェストに戻した。


「そういやぁ、お前携帯光ってたぞ」

「え、ほんと?」


慌てて携帯を確認すると、同じゼミに所属する男友達からメールが来てた。


「やば!明日提出するレポート、教授の研究室に置きっぱなしにしてた!」


メールには、
見つけたから、念のため僕が預かっておくよ。
と一言書いてあった。


わたしは即座に友人に電話をかけた。


「あ!もしもし?!新出くん?
よかったあ!ありがとう。
危うく教授に捨てられるとこだった!」

「あの教授、掃除が趣味みたいな潔癖症だからね。
明日、持っていくよ」

「うん!!さすがプリンス新出くん!
好き!今度またお礼するから!」


そう言って電話を切ったとき、隣で聞いてた陣平くんが、口を開いた。


「…男?」

「うん。同じゼミの。
論文をね、置きっぱなしにしてたのを…」


拾ってくれたの!まで言う前に、陣平くんの低い声が挟まった。


「好きとか、簡単に言うな」

「え…」

「お前が好きなのは、俺じゃねぇの?」

「そ、そうだけど、さっきの好きはLikeで、陣平くんの好きは…」


loveだから!
なんて恥ずかしくてとても平然と言えず、モゴモゴと言い淀んでいると、陣平くんがわたしの手を引いて、腕の中に閉じ込めた。


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