第40章 疑惑
あの男が、殺人事件の容疑者…?
「彼女、確か米花中央病院で実習だったわよね?
指導医ってことは、この藍沢って医師も今そこに勤務しているってことかしら?」
「ああ。
米花中央病院の脳外科医だと言っていた。」
「…もうすぐ夜だし、さすがに聞き込みに行くには日が暮れすぎたわね…
とりあえず、明日病院までその医師の話を聞きに行きましょう。
今日はこれ以上の進展がなさそうだし、一度帰ってゆっくり休みましょ」
「…そうだな」
刑事側は24時間365日臨戦態勢とはいえ、聞き込みは一般人を巻き込むため、多少人道的な時間に行うのが普通だ。
藍沢への聞き込みは明日になり、今日の捜査日報を提出すると俺は重い足取りで自宅へと帰宅した。
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