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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第39章 抱きしめることが出来る奇跡 ☆




わたしには陣平くんがいる。
そう思うだけで何でも出来そうな気がするぐらい。


「あ、そういえば陣平くん夜通し捜査だったの?
ご飯とかちゃんと食べた?眠くない?少し寝る?」

「お前、相変わらず人の心配ばっかして…
俺はタフだからいいんだよ。」

「でも、一睡もしてないんでしょ?」

「…じゃあ、ちょっと寝るわ」

「うん!そうして?わたし起きるから広くベッド使って…」


そう言ってわたしがベッドから降りようとした時、ベッドに乗ってきた陣平くんに後ろから捕まえられた。


「?!陣平くん?」

「ミコトも一緒に寝ようぜ」

「わたしは昨日の夜から十分寝たよ?」

「…添い寝してくれねぇの?」


ワンコみたいな顔して言う陣平くん。
くぅーん…と鳴き声が聞こえてきそうなほど、可愛すぎて母性本能をくすぐってくる。


「っ!!ず、ずるい…」


陣平くん至上主義なわたしにはひとたまりもなく、わたしは大人しく彼に抱っこされたまま身を預けた。


「あー…ミコトの抱き心地が良すぎて5秒で寝そう。」

「もう、わたしは陣平くんの抱き枕じゃないんだよ?」

「……」

「?陣平くん?」


…すかー…すかー…
と寝息を立てる彼は、有言実行。
本当に5秒で寝落ちした様子だ。


「疲れてるもんね…いつもお疲れ様」


眠る陣平くんの頬にキスを落とし、寝顔をじっと見つめているとわたしもまた眠くなってきた。

陣平くんの腕の中でゆっくりと目を閉じると、魔法にかけられたみたいにわたしもまた、5秒で夢の中に落ちていった…







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