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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第5章 妹なんかじゃない ☆




松田side


スースーと寝息を立てるミコトは、俺の腕の中であっさり就寝。

ドキドキして眠れない…とか無いのかよ!
こいつ、本当に俺のこと好きなのか!?

そう疑いたくなるほど、ミコトは幸せそうな顔をしてすやすや眠っている。


俺の心配は取り越し苦労だったようだ。

もし、ベッドの中でミコトに誘われでもしたら、俺はきっと我慢できずにこいつを抱いてた。

本当は、ミコトに好きだと言ってしまいたい。


けれど、萩原が置いてった宝物に、俺が傷をつけて良いはずがない。
いや、傷をつける自信がない。

妹だと言いながら、こいつを目で追うようになったのは一体いつからだっけな。

マヌケな顔して眠るミコトの髪を撫でてやると、ミコトが寝言を言い出した。


「ん…またわたしのプリン…食べたでしょ?」


プリン…
そういやぁ、こいつに初めて会った時、そんなこと言ってたな。


「っ…お兄ちゃん…」


見ると、ミコトの目にじわっと涙が浮かび、ポロ…と溢れた。


萩は良く言ってた。
食い物をとったとき、怒ってくる妹が可愛くて、ついまた同じことをしてしまうと。

俺は頬に溢れた涙を指で拭いながら、眠るミコトに問いかける。


「お前を、汚すわけにはいかねぇのにな」


そう言いながら、眠るミコトの唇を奪った。


起きるんじゃねぇぞ

そんな独りよがりなことを繰り返し思いながら、何度もミコトにキスをした。



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