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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第5章 妹なんかじゃない ☆




わたしは、陣平くんの着ていたシャツの裾を引っ張ると、彼の目をじっと見ながら言った。


「…じゃあ、こっちきて」


そうしてベッドに陣平くんを誘うと、狭いシングルベッドに2人で寝転がった。

思った以上に距離が近い。
わたしの息が、陣平くんにかかりそうで、思わず息を止めた。


「…なんか、窮屈だな」


お互い、お互いの身体を触れないように、身体を縮ませてベッドで寝転がっているこの状況。

陣平くんが、突然、わたしの頭の下に腕を入れてきた。


「えっ!な!なに?!」

「絶対こっちのが寝やすい」


そう言いながら、腕枕をしたまま、わたしをぎゅっと抱きしめた。


な!
な!な!!!

さっきまで、一緒に眠るの渋ってたくせに!!
突然こんな、わたしの気持ちさらっていくようなことしないでよ!


バクバクバクと心臓が煩い。

だけど、こうも思った。

こんな風に、男の人と眠るの、
あの時お兄ちゃんと寝た以来だ。


陣平ちゃんのこと、諦めんなよ


そう言って髪を撫でてくれたお兄ちゃんを思い出す。


陣平くんの腕の中が、思ったよりずっと心地よくて、わたしは日頃の疲れもあり、意外とあっさり眠りに落ちていった。


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