• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第38章 助けたかったのは




そんな時だった。


「大丈夫ですか!!!」


壊れた非常口のドアが開き、レスキューが階段を上がって26階フロアにやってきたのだ。
そしてその中には、陣平くんもいた。


「ミコト!!」


けれどわたしには、陣平くんの声は聞こえなかった。


「目を開けて!!お兄ちゃん!!!」


倒れた男性にそう叫びながら心マを繰り返すわたしの姿を見て、その男性の妹さんも驚いたような顔をした。

わたしが助けたかったのは、この男性じゃない。

わたしの、お兄ちゃんだった。

医者としてあるまじき愚行だ…






/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp