第37章 朝帰りのお仕置き ☆
松田side
「ん…」
ぱち…と目を開けた俺は、自分がいつの間にか眠っていたことに気づいた。
よく考えてみると、ミコトのこと心配してロクに眠れなかったわけだから気を失うようにして寝落ちしたのも仕方ないことだ。
とりあえず目だけ動かして壁にかかった時計を見ると、時計の針は16時を指していた。
「げ…もう夕方…マジかよ…」
今日は非番だから、ミコトをどっか連れてってやろうかと思っていたが、今からじゃもうどこにも行けねえな…
と、ミコトのことを考えてふぅ…とため息を吐いたとき、ミコトが俺の身体にぴったりくっついて同じようにうたた寝をしていたことに気づいた。
「んー…陣平くん…」
寝ぼけた声でそう言いながら俺の身体にしがみついてくるミコト。
よくよく見ると、その姿は裸にバスタオル一枚だけ巻いた、思い切り風呂上がりの格好だ。
「おま…なんつー格好…」
そんな悪態をついたものの、俺の身体は馬鹿が付くぐらい正直で、愛しい彼女のこの上なくエロい姿に勝手に下半身が反応する。
「…勃ったし…」
身体が反応すると、今度は頭もその気になってくる。
寝ている間にバスタオルひん剥いて、身体触りてぇ…
そう思いながらゆっくりとミコトの胸元に手をやると、同時にミコトの目がぱちっと開いた。
「ふあっ!寝てた!!!」
「うぉっ!」
突然声を発したミコトにビビリまくりの俺は、なんにもしてねえぞって顔して宙を向いた。
「んー…陣平くんの寝顔見てたらわたしもつられて寝ちゃった」
「俺のせいかよ…っていうか、何だよその格好」
「だって、シャワー浴びたあとだったんだもん。
…って、ちょっとまって。今何時!?」
「16時だけど」
「やばい!お弁当箱洗わなきゃ!」
思った以上に寝てしまったことにようやく気づいたミコトは、器用にバスタオル1枚巻いたままベッドから飛び起きると、昨日自分が持っていた保冷バッグから空っぽの弁当箱を取り出してキッチンに向かった。