第37章 朝帰りのお仕置き ☆
徹夜の捜査で帰ってくるときもクマを作ってくることはよくあったけど、今日はそれよりもさらに気疲れしているように見えた。
「お前がいなくなったのに、眠れるわけねぇだろ…8時になっても何の連絡もなかったら、捜索願い出そうと思ってた…」
「ご、ごめんなさい…」
「いいよ。無事でお前がこうして俺の腕の中に帰ってきたんだから。
それだけで十分だ…」
そう言うと陣平くんは、優しくわたしの唇に自分の唇を重ねた。
「んっ…」
「ミコト…」
陣平くんの舌がわたしの舌に甘く絡んで、ゆっくりと彼の手がわたしの身体を這う。
その時、ハッとする。
わたし、そういえば医局に泊まったからシャワー浴びてない!!!
「だ!だめー!!!」
咄嗟に陣平くんの身体を引き離したわたしを見て、陣平くんは傷ついたように口を尖らせた。
「ダメなのかよ…」
「だ、ダメ!シャワー浴びてから!」
「は?」
「だって、昨日からお風呂入ってないんだよ!?
陣平くんに汚いって思われたくない!」
「…ってことは、風呂さえ入ればOKってこと?」
そう真剣なトーンで言われてるとなんとも気恥ずかしく感じる。
「…そ、そんな改めて言わないでよ…
陣平くんのエッチ!」
照れ隠しにそう言って、わたしは陣平くんから逃げるように脱衣所へと向かった。
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