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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第37章 朝帰りのお仕置き ☆




始発電車に揺られ、マンションに帰宅したのは早朝5時半

医局の簡易ベッドだと疲れが取れるはずもなく、電車では何度も熟睡しそうになり危うく最寄り駅を通り過ぎようとしていたぐらいだ。
もう家入ったらすぐに寝たい…

と、朦朧とする頭を何とか動かし、玄関のドアを開けた。


「ただい…

「ミコト!!!!」


ただいまを全て言い終わる前に、陣平くんがわたしの名前を大声で呼んだ。

そして、わたしの姿を見るやいなや、陣平くんが勢いよくわたしの身体を抱きしめた。
ぎゅっと抱きしめられた陣平くんの腕の中は少しだけ震えていた気がした。


「じ、陣平くん…?」

「お前…どこ行ってたんだよ…」

「ごめん。ちょっと色々あって病院に戻ってたの。
そしたら終電逃しちゃって…」


100%わたしが悪いこの状況で言い訳するつもりもなく、ただひたすらに謝るわたしを陣平くんはそれ以上責めることができず、ため息を吐きながらわたしの髪を撫でた。


「連絡ぐらいくれよ…」

「陣平くん、お仕事かなと思ったから…ごめんなさい…」

「お前に、何かあったんじゃないかと思うと、心配で死にそうだった。
無事で良かった…」


そう言ってまたため息を吐く陣平くん。
よく見たら、目の下にクマができていて疲れたような表情をしている。


「陣平く…もしかして、寝てない…?」


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