第35章 もう一度会いたい人 ☆
いつもの激しい行為とは違って、わたしの身体をじっくり味わうような動きに、身体の奥から溢れる蜜がいつもより多い気がする。
「あっ…じんぺ…」
「んー?」
「ゆっくりされるの、気持ちいい…」
「明日の朝までこのままでいる?」
「朝まで?!」
驚いて顔を真っ赤にするわたしを見て、陣平くんはハハッと笑ってわたしの頭を撫でた。
「冗談。そんなの、俺の方が我慢できねえって。
…っつーか、今も既に我慢できなくなってきてる」
「…じゃあ、奥いっぱい突いて?」
我慢できないなら、陣平くんの全部受け止める…
そう思って彼を見つめて言うと、陣平くんは珍しく顔を赤くして口元を手で覆った。
「っ…お前、それ自覚してんのか?」
「え?!」
「…まあいいや。じゃあ、遠慮なく」
そう前置きすると、わたしの手に自分の指を絡めて手を繋いでくれる陣平くん。
そしてそのまま、ゆっくりだった腰の動きを徐々に激しく速めていく。
ズッ…ズッ…
「っあっ…あ…ぁっ」
「っ…ミコト…っ」
動くたびに、ぱちゅ…ぱちゅ…と肌が合わさる音が響いて、それがだんだん大きく速くなる。
陣平くんが奥まで何度も入ってくる度に、さらに肥大化する彼の欲望に、わたしは脳が揺さぶられてもう真っ白になりそう。
「陣平く…っ…いきそ…」
「っ…俺も…イキそう…」
「ナカに出して…?」
陣平くんがわたしで気持ち良くなってくれてるのが嬉しくて、安全日なのをいいことに中出しをせがむわたしを、陣平くんは力一杯抱きしめた。
「ミコト…好きだ…好き…」
はあはあと荒い息を吐く合間に、何度も好きだと言ってくれる。
わたしも彼の広い背中に腕を回して抱きしめ返したとき
「っ…イク…」
耳元で陣平くんの声がポツリと響いて、その声を聞いてわたしの身体も大きく跳ねた。
同時に果てた瞬間、繋がったところから陣平くんのアツい欲望が流し込まれるのを感じながら、彼の癖っ毛を撫でた。
彼は荒くなった息を整えながら、繋がった状態でわたしの唇にキスを落とす。
「お前は、俺のもんだ」
頬を撫でながらそう言った。
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