第35章 もう一度会いたい人 ☆
部屋の奥のベッドルームまで運んで、ベッドの上に身体を下ろすと同時にまた陣平くんのキス攻撃が始まる。
「んっ…じんぺ…」
「無茶苦茶に抱いてやるって言っただろ?」
意地悪な顔して優しく笑った陣平くんは、唇を首筋、鎖骨、胸元へと這わせていく。
そしてその度にわたしの身体に自分のものだと言う赤い印をつけていく陣平くん。
「あっ…陣平く…
目立つところにつけないで…」
「駄目だ。お前は俺のって誰から見ても分かるようにしておかねぇと」
そんな独占欲丸出しのこと言いながら、わたしの肌に触れる手も舌も余すところなく優しくて、陣平くんがくれる快感を目を閉じて感じた。
「陣平くん…好き…」
最近思う。
好きだと言う言葉では、この気持ちを表現するには足りない。
わたしにとって陣平くんは、なくてはならない存在で、この世の何より大切で、他の人には絶対に渡したく無い宝物だ。
タイムスリップして、陣平くんの彼女になってどんどん欲張りが加速している気がする。
わたしの服を脱がすよりも、身体に触れる方に夢中な陣平くん。
彼の指がわたしの太ももをつつ…と辿り、すでにトロトロに溶けている秘部にたどり着いた。
ショーツ越しからでも十分濡れているのがわかるぐらい、指が這うとクチュ…と鈍い音が響いて思わず顔が赤くなる。
「あっ…陣平くん…」
「…誰にでもこうやって感じるのか?」
「え…」
その言葉に驚いて陣平くんを見ると、見たことないぐらい切ない顔してわたしを見つめてた。
「そんなわけないでしょ…?
陣平くんだからに決まってるじゃん」
「本当に?」
「本当!」
陣平くんの目を真っ直ぐ見つめ返してそう言うと、陣平くんはわたしの身体を折れそうなぐらい強く抱きしめた。
「っ…陣平くん?」
「俺はお前の憧れじゃねえの?」
「え…」
「あの医者のこと、憧れの先生って言ってただろ?」