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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第34章 嫉妬の嵐




そうホッとして思った。
…あれ?何で俺が謝ってばかりなんだ?

そう思いながら、文句の一つでも言ってやろうと唇を離すと、ミコトがぽーっとした顔で俺を見つめてくる。

かっ…可愛い…
文句言えねえ…


くっっ…と、自分の彼女の可愛さに結局ストレート負けした俺に、今度はミコトが俺の首に腕を回して来た。


「足りない」

「…みんな見てるぞ」

「それでもいい…」


そう言うと、ミコトは背伸びをして俺の唇に自分の唇を重ねた。
そしてミコトにしては珍しく、何度も唇を動かしながら少しだけ濃厚なキスを繰り返した。


「んっ…じんぺく…すき…」

「っ…ミコト…」


ミコトに好きだと言われると、身体の奥が疼く。
俺はこいつをずっと守って行くと決めたんだ。
くだらねえことで不安にさせてる場合じゃねえな…


背伸びが疲れたミコトは、ゆっくりと唇を離すとまた俺にぎゅっと抱きついてきた。

喧嘩の後よく見せる、甘えん坊な顔だ。
俺はそんなミコトの髪を撫でて言った。


「ほら、帰ろうぜ。
明日は非番だから、どっか連れてってやるよ。
タクシー乗り場、行くぞ」

「手繋いでつれてって?」

「ん。」


そんな極甘劇場を都会の道端で堂々と繰り広げた後、俺たちは手を繋いだタクシー乗り場に向かい、そのまま帰路に着いた。




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