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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第34章 嫉妬の嵐




それが可愛くてより一層抱き締める力を強めると、ミコトは続けて文句を言ってくる。


「…さっきも、佐藤さんと付き合ってる?なんて噂されても全然否定しなかったのも嫌だった」

「…あれは、お前が俺のこと兄貴のダチなんて言うから」

「でも嫌だった!!!」

「…悪かったよ」


俺の言い訳は一つも通用せず、俺にしては珍しくひたすらにミコトに謝る。

さっきまで大喧嘩していたと思いきや、突然道のど真ん中で抱き締め合う俺たちを見て、通行人はより一層顔を顰めて通り過ぎてる。

きっと、そいつらも思っただろう。
この男、さっきまで怒っていたくせに結果彼女の涙に弱すぎだと。

そんな俺に、ミコトは少し身体を離して俺を上目遣いで見ると、可愛い声で尋ねた。


「…もうしない?」

「しない。酔い潰れてても無視する」

「…無視は…しなくていいけど…」

「じゃあ、酔い潰れてたら警視庁に連れてって仮眠室に…
…その手があった…何でそうしなかったんだよ昨日の俺…」


と、今更降ってきたこの名案に、思わずため息が漏れた。
そんな俺に、ミコトはまた破壊力抜群の手を使って翻弄してくる。


「わたしのこと、好き?」

「…好きだ」


そう言うとたまらなくなって、俺は道端で堂々とミコトの唇を奪った。


「んっ…」


ミコトも目を閉じて、俺の長いキスを受け入れてる。

これで仲直りか…
良かった。
明日は一日中非番だし、今からミコトを無茶苦茶に可愛がって…


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